母音エンハンサ(フォルマント モーファ)

母音エンハンサは、音色やピッチを変えることなく、外れたキーに調和の取れた変更を加えたり、歌声を変化させることができます。

母音エンハンサは、 ピッチの変更によって、ゼロフォルマントを移動させます。声を人間に近い高さにし、独自の信号形式を維持するので、とてもやわらかく聞こえます。このモジュールは、スペクトラム エンベロープに影響を与えることなく、ハーモニックスの量を変えます。この効果は、音色に対する影響はなく、声のフォルマントやハーモニックスを調整します。この母音エンハンサを使用して、外れたキーや歌声を変化させることができます。スムージング係数の規制により、信号に適切なやわらかさを選ぶことが可能です。最善の結果を得るには、各信号ごとに手動で変更する必要があります。

以下には、母音エンハンサ(フォルマント モーファ)タブのコントロールが紹介されています。

[フォルマント モーファ]パネルの6つのスライダ ([フォルマント モーファ]タブ)

[フォルマント モーファ]パネルには、6つのスライダがあり、それぞれの値はスライダの下に表示されます。

[ピッチ](フォルマント ピッチ)スライダ:ゼロ フォルマントの位置を定義するハーモニックス間の距離の係数をを設定します。デフォルトの設定は、100%となっており、入力音声のピッチに変更が加えられ内ことを意味します。

[平滑化]スライダ:元のスペクトルおよび信号のやわらかさからスペクトルを復元する際に大きく影響するスペクトル平滑化の値を設定します。[平滑化]スライダのデフォルト設定値は、12です。

[フォルマント1]スライダ / [フォルマント2]スライダ / [フォルマント3]スライダ / [フォルマント4]スライダ:フォルマント パラメータは、スペクトラム ドメインの伸縮(伸張)係数です。これらのドメインは、人間の音声のフォルマントがローカライズされるように選択されています。係数が変わると、周波数スペクトラムのフォルマント位置が移動し、音声の性質を変換できます。ポインタがスライダの低い位置にあれば、フォルマントは低くなり、変換される音声も低くなります。逆に、甲高い声を作るには、スライダを上に移動させる必要があります。

これら4つのフォルマント スライダのデフォルト設定は、100%となっており、入力音声に変化がないことを意味します。

事前に保存されている、[母音エンハンサ(フォルマント モーファ)]タブの設定ファイル(.fmntファイル) を読み込みます。

このボタンをクリックすると、すぐに[開く]ダイアログボックスが表示されます。ハードディスク内のファイルを指定し、[開く]をクリックします。

読み込んだ設定イファイルは、6つのスライダを1つでも変更した場合、変更(カスタマイズ)されます。ファイルに不要な変更を与えないためには、 [ファイルを開く]ダイアログボックスの [読み取り専用ファイルとして開く]チェックボックスをオンにします。

[母音エンハンサ(フォルマント モーファ)]タブの6つのスライダの設定を.fmnt ファイルに保存します。

このボタンをクリックすると、すぐに[名前を付けて保存]ダイアログボックスが表示されます。新しいファイル名を[ファイル名]テキストボックスに入力し、[保存]をクリックします。

[母音エンハンサ(フォルマント モーファ)]タブ内の6つのスライダの設定をデフォルトの設定に戻します。

注 :

? 母音エンハンサ レイアウト ファイルは、.fmnt ファイルに保存されます。
- [母音エンハンサ]タブの切り替えを簡単に行なうためのホットキーを設定できます。